経営情報イノベーション研究科では、経営、公共政策、情報、観光に関する専門的かつ実践的な知識を有し、それらの知識を基盤としてイノベーションの担い手となりうる高度な専門的人材を育成することを目指します。このために、観光分野では、経営、公共政策、情報分野と深く関連する下記の8科目を開設しています(2020年度)。

観光政策特論 (Advanced Study in Tourism Policy) 八木 健祥

我が国の観光を巡る環境変化の下で、今後の観光政策・施策の在り方について、フィールドワーク活動やその結果に基づく受講者によるディスカッションを交えながら考察します。具体的には、観光の経済効果、観光政策の変遷、観光客のニーズとそれに向けた情報発信、新たなツーリズムの潮流などを討論のテーマとします。

現代金融特論 (Advanced Study in Modern Monetary Theory) 八木 健祥

広く金融に関する将来の研究者や金融機関経営を担う人材の育成を展望し、金融実務に基づいた現在の金融機関が抱える課題について研究し、理解を深めます。金融及び金融機関を巡る環境は、➀内外金融経済情勢の変化、➁顧客の生活行動等の変化、➂IT技術革新、➃仮想通貨等の登場、➄事業会社等異業種による新規参入の増加、等を背景にここにきて大きな変革が生じています。このような環境の下で、金融機関のあり方、金融政策のあり方も問われてきています。授業前半は、金融機関実務に関する知識を一通り習得したうえで、金融機関経営の現状と課題について経営体力と経営基盤の面から研究、今後の金融機関における経営戦略のあり方について研究します。後半は金融機関におけるリスク管理、とりわけ経営への影響が大きい信用リスク管理について研究します。

観光情報分析特論 (Advanced Study in Tourism Information Analysis) 大久保 あかね

観光地や観光ビジネスでは、様々な調査が実践されています。そこで必要とされる調査の設計や、分析の技法を習得するとともに、調査から導き出されたデータから、将来の地域政策や施設運営などの将来設計を立案できる能力を身につけることを目標とします。講義は、フィールドワークを重視し、可能な限り社会とかかわりながら実践的に進めます。

観光調査特論 (Advanced Study in Tourism Investigation) 大久保 あかね

観光地における課題を解決するための調査方法のうち、現地調査(フィールドワーク)に焦点をあて、当該地域における政策立案や観光ビジネスに役立つ技術を身に付けることを目的とします。観光地における課題を把握するためには、当該地域の歴史的、地理的また社会的理解や、現状分析、評価等に関する広範な実務的知識が必要となります。講義ではまず現地調査(フィールドワーク)の考え方と基本技術を身に付け、受講生が観光の現場に出向きインタビューや観察などの社会調査を計画から実装まで実践します。さらに持ち帰った調査結果をもとに、ディスカッション等を通して課題の解決方法を提示するまでの過程を疑似体験します。

観光マネジメント特論 (Advanced Study in Tourism Management) アムナー カウクルアムアン

近年注目されている、農村地域における滞在型観光であるルーラル・ツーリズムにおける観光発展の理論を理解します。また、カナダとタイのルーラル・ツーリズムの事例として次のようなものを取り上げ、観光についての理論や発展方法を分析します。

  • Gentrification and Commodification of Culture in Tourism Development (Canada’s Lunenburg, Nova Scotiaの事例: Responsive Approach)
  • Rejuvenation and Integration in Tourism Communities (Canada’s Port Stanley, Ontarioの事例: Integrated/Evolutionary Approach)
  • Contrived Tourism Developments; Contested Meanings of Community (Canada ’s Vulcan, Albertaの事例: Contrived Approach) など

地域観光特論 (Advanced Study in Regional Tourism) アムナー カウクルアムアン

観光を有効的に活かすことにより地域の再生を目指す地域観光振興の必要性が高まっています。地域を観光開発するためには、地域資源を新しく発掘し、それを観光資源として観光マーケティングの戦略を考え、観光地のマネジメントとプランを完成する必要があります。観光開発に関する理論を学び、世界の事例に精通し、日本の地域観光戦略や観光発展のアプローチなどを目指します。

観光産業特論 (Advanced Study in Tourism Industry) 北上 真一

観光産業(ツーリズム・インダストリーやビジネス)における将来の研究者や経営人材、政策担当となりえるために、前半は、裾野の広い観光産業全体をグローバルの視点やマクロの視点から、公表された統計数値などを分析し、観光関連産業の歴史などから、将来の課題を含め、総合的に観光産業全体の理解を深めていきます。中盤からは、ミクロに焦点を当て、特定の観光産業やDMO(Destination Management Organization)、企業の戦略などをケーススタディとして捉え、他国や他産業、他企業などと比較をし、実際の観光政策、経済効果、マーケティングや財務分析などを行い、研究・検証を進めます。最終的に、各人が興味を持ち、設定をしたテーマ・課題について、観光産業や「エコ・ツーリズム」・「ヘルス・ツーリズム」などのマネタイズ化、企業経営や観光政策に対しての将来に向けた『ビジネス戦略』などを提言していくことを目的とします。

レベニュー・マネジメント特論 (Advanced Study in Revenue Management for the Hospitality Industry) 北上 真一

観光産業における将来の経営人材となりえるために、マーケティングや会計学などの実践を「経済性分析」の演習を通じて理解を深めます。また、航空業界やホテル業界のイールド・マネジメント、プロパティ・マネジネントなどの理解を深めつつ、新たな分野であるレベニュー・マネジネントへの応用を研究することを目的とします。レベニュー・マネジメント関連の文献(英文含む)等の輪読を中心に、議論を行い、EXCEL、SPSSやRなどの統計ソフトも活用しながら、予測モデルの研究・検証し、最後に予測モデルの研究発表を行います。具体的には、PCを利用し、公開されている情報や実際の日本旅館の日々の売上データを使い、統計ソフトを利用して売上予測モデルの研究・検証を行います。